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ティロ・ザラツィンの講演 自著「敵対的買収」について

Thilo Sarrazin: Feindliche Übernahme
ティロ・ザラツィン氏の自著<feindliche Übernahme>『敵対的買収』説明講演会 2011年  於 Bibliothek des Konservatismus

著者紹介 : ティロ・ザラツィンは、ドイツの評論家。ドイツ連邦銀行理事会のメンバーを2010年9月30日まで務めた。典型的な高級官僚の経歴である。
•生年月日:1945年2月12日
ヘルムート・シュミット時代からの社民党党員であったが2年前に思想信条上の党方針との乖離がひどいとして除名処分を受けた。

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ティロ・ザラツィンの講演

導入部

近年イスラム関連本の出版が増えましたが好意的なものが多数派で批判の書は大手メディアからはエボラビールスの様に毛嫌いされているのが現状です。例えばベルリンの高級紙デアターゲスシュピーゲル論説委員アンドレア・デグレンバッハはこの私の著書を読まないように勧めていますし、イスラムロビイストと言えるライナー・ヘルマンは「この本は無知の集積」とけなしています。
アラビア語が読めないのにイスラム批判を書いたという非難がもっとも多く、私の考えに対する論理的批判は少なかった。また少数派ではあるが好意的な評価をして下さった方もいます。

旧著『自己解体するドイツ』を書いたときから気になっていた、移民問題とはイスラム問題ではないか、という疑問に答えたかったのが本書執筆の動機です。イスラム以外の移民集団はユダヤ移民であれ旧ソ連からの移民であれベトナム移民であれ、何の問題も起こしていません。この本は5章から成ります。イスラムを主題にした第1章こそが、わずか50数ページと短くても、ここが本書の本質であります。

第1章 イスラム

コーランは内容的には無秩序のテーマの集合体であり、それで私的に分類してみました。
一例を上げれば、神、預言者、男、女、パラダイス、未信者や不信者に対する対処法、などが私の分類項目です。
分類項目ごとに読み直してみますと、コーランの姿がはっきり浮き出してきました。信者の生活の仕方、行動規範といった内容が多く哲学的或いは神学的な内容は少ないという印象を受けました。コーランは神の言葉を天使ガブリエルがマホメッドに伝えたものとされていますので、キリスト教の福音書のような解釈の余地がありません。神の言葉を人間が勝手に修正したり新解釈したりは出来ないからです。

よくイスラム側から言われる、「コーランは愛と平和の教え」は一読正反対な印象を受けます。むしろ不信心者に向けられた憎悪と戦闘の教えでしょう。イスラム地域は西のモロッコから東のインドネシアまで広大で人種や地理歴史も異なります。ですから文明の外見や国民性も様々であるべきはずですが、それなのにひどく一様に見えるのは、イスラムという鋳型が文明の性格を画一的にしてしまったからでしょう。
イスラム地域に共通する特徴の例をあげれば、権威主義、暴力ヘの傾き、自分と異なる他の意見への不寛容、女性が男性に従属させられ家に閉じ込められる習慣、女性の早婚などです。もう一つ興味を引くのは、イスラムが多数派となっていない地域では、他の少数派民族集団に比べて出生率がより高いという事実です。英国ではヒンズー教信徒より出生率が高く、シンガポールでは支那系インド系人口より出生率が高く、サハラ以南のアフリカではキリスト教徒より出生率は高くなっています。すなわちイスラムがまだ多数派となっていない地域では、競争相手より高い出生率を持っています。人口構成が若いとも言えます。
150年も前にスイスの歴史家ブルクハルトが言っています。「個人の手工芸の技のようなものであれば立派なものも産み出せようが、イスラムという檻に精神が閉じ込められてしまうので個性や自由が失われ、学術芸術ともに前進しなくなる」

第2章 イスラム勝利の歩み

アラビア半島で生まれてから北アフリカ・マグレブ、スペイン、南フランス、中近東、アナトリア半島バルカン半島までのイスラム化の歴史が述べられます。
いずれの地域時代にあっても、信者と非信者は同権ではありませんでした。言論の自由は無くしばしば他宗教は弾圧されます。今でもチュニジアではキリスト教会で鐘を鳴らすのは禁じられ、また宗教的な行列行進も禁じられています。

第3章 イスラムの危険性

# 知的停滞。過去800年間科学上イスラムの貢献は無かった。
# 女子教育の後退。ベルリンでは親の圧力により女子の水泳授業が取り止めになってしまった。
# イスラム圏では政治と宗教が分離していません。例えばトルコのエルドアン大統領は同国での宗教上の最終権威者です。統治の正当性の源泉はアラーの神なので国民主権を建前とする民主制度と馴染みません。
# ヨーロッパ流改良イスラムは不可能です。過去の試みはすべて失敗し、改革主導者は悲惨な最後を遂げています。
# コーランは非信者を憎悪し暴力を肯定する本です。真剣にコーランを読む真面目な信者は必然的に過激派になります。
# イスラムの流入は教育の 水準を下げます。 ヨーロッパは様々な移民集団を迎えていますがその中でイスラムは知的に一番弱いのです。 このことは英国におけるイスラムパキスタン人とヒンズー教インド人のピザテストにおける成績を比べてみてもわかります。

第4章 人口危機

#  人口。イスラムの知的水準が低いのは申し上げた通りですが、一方人口増加率で見るとイスラムは他の移民集団に比べて非常に高くなっています。 ベルリンのノイケルン地区での小中学校の50%以上はムスリムの子供です。 ドイツ人の女性が平均して1.5人の子供を産むのに対しイスラムの女性は3.5人の子供を産みます。 民主主義は所詮は得票数の争いですからイスラムが多数派になればやすやすと ドイツをイスラム風に改造することができてしまいます。

第5章 対策

ー 省略 ー

スイス人歴史家ブルクハルトのイスラム観を繰り返します。「イスラムは精神にとっては暗黒の監獄だ。」そう語っています。

 

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