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ドイツは左翼の環境運動に乗っ取られてエネルギーの供給コントロールを失う

RENAISSANCE DER ATOMKRAFT: “Deutschland verliert die Kontrolle über seine Energieversorgung”
アクセル・ボヤノウスキーAxel Bojanowski 科学ジャーナリスト
日刊紙ヴェルトとのインタビュー「原子力発電のルネサンス」

マクロン仏大統領が原発ルネサンスというキャッチフレーズのもと、新規原発14基の建設計画を発表しました。ドイツの反原発団体はこれに対して強烈に反対の意を表明しています。緑の党から外務大臣を出すほど環境運動家の勢力の強いドイツですが、世界の情勢はどうなっているのでしょう。

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科学ジャーナリストが「原発ルネサンス」とドイツの状況を語る

Q:仏大統領は新規原発の建造計画を発表したわけですが、ドイツが現在取っている脱原発路線を変更する可能性は有るのでしょうか?
AB:原発は目下世界的にルネサンスとでも呼ぶべき勢いを示しており、フランス以外にも力を入れている国は多くあります。ドイツは例外的存在なのです。環境問題運動家が原発論議を乗っ取ってしまい、その結果原発研究や技術的向上が止まってしまいました。

Q:ドイツ国内が電力不足に見舞われて外国から電気を購入する際にも、その電気は外国の原発で作られたものかも知れませんね。
AB:マクロンはフランスのエネルギー主権を原発で守ろうとしています。一方我がドイツはと言えばコンスタントに供給できる電源を持っていないのです。ドイツには6基の原発があります。これを使わずガスを使用する方針ですが、このガスというのはロシアの意向一つでいつでも停められてしまうという安全保障上のリスクを伴います。

Q:フランスの場合は既存原発のメンテナンスより新規に建造した方が安いという事情がありますね。ドイツの場合は既存原発から出る廃棄物の保管場所が住民の反対運動を怖れて未だ政府により定められていない問題があります。
AB:たしかに廃棄物処理は問題ですが他の国々ではそれなりに方針が決められています。フィンランドもスエーデンもコンセプトを発表しました。スイスやアメリカも解決しています。ドイツは何もしないので過去からのノウハウが失われてしまいます。
興味深いのは日本やウクライナといった原発事故を起こした国でも相変わらず原発に力を入れている点です。
イデオロギー対立があります。ドイツでは環境運動家がCO2削減を再生エネルギー主役で取り組んでいます。原発が温暖化対策に最有効である事が理解されているのに、大手マスコミはこの点を取り上げません。環境運動は左翼に乗っ取られてしまいました。それに従来の反原発運動家が相乗りしています。原発は科学問題ではなく政治問題なのです。
(終わり)

ドイツがなぜ自滅的な温暖化対策に血道をあげているかをその国民性から解き明かす

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