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ジャン・メシアが2022年大統領選挙に予想される争点について語る


Jean Messiha invité de 90 Minutes Info le 15/09/2021
ジャン・メシアに聞く90分 (2021年9月15日ニュース)

ジャン・メシア Jean Messiha
右派政治評論家、TVコメンテーター、論争家 polémiste

フランスには討論番組が多く各方面の専門家や評論家が左右陣営に割れて討論に時を過ごします。討論者と司会者だけの場合と、聴衆に取り巻かれたり舞台に上がってポディウムディスカッション形式の場合もあります。この討論者は論争家 polémste と呼ばれて2022年大統領選挙への立候補が取り沙汰されているエリック・ゼムールもその一人です。
ジャン・メシアは右派ポレミストとしてよく中小/地方テレビに出ていますが、左派優勢の時代ですので大手メディアに登場することはありません。今回のインタビューは2022年大統領選挙に予想される争点を聞くといった内容です。

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ジャン・メシアが2022年大統領選挙に予想される争点について語る

Q:2022年大統領選候補としてゼムールの人気が高いのは何故でしょう?
(*このインタビュー時期でゼムール10%。10月2日時点では14%でRN党首のマリー・ルペンと並んでいる)
M:エマニュエル・マクロン大統領は2016年の同じ時期で予想投票率11%でした。根底にあるのはフランス大衆の抱いている現状への怒り、不満感です。今現在ゼムールより上手にフランスについてフランス人に語れる人物はいません。フランスは彼の話に耳を傾けています。彼自身正式には未だ出馬表明をしていませんがそれでも勇気ある行動です。イヴ・デュランはゼムールの描くフランス像を「幻影に過ぎない……」などと非難していますが、それは違う。あなたがた多数派が見たがらないアイデンティティーの深刻な病にフランスはかかっている。自分が何者であるのかについてフランス人は確信が持てなくなりました。この40年間フランスでは脱フランス化が進行していました。EU方面からの攻撃であったり、世界的な新自由主義の波であったり、大量移民によるフランス文明の破壊であったりといろいろですが、いずれにせよ不快に感じられるものです。フランス人としての存在そのものが脅かされている、存在論的な意味でです。フランス人としてフランスで暮らし続ける事ができるかどうかが問題なのですから、他の問題は全て二次的な重要度しかありません。多数のフランス人が現在そう感じています。ゼムールの発言はその気持を代弁するものです。

Q:マクロン大統領は治安を取り扱っていますが。
M:大統領の対策は息切れするような短期的なものばかりです。治安問題は3つの水準に分けて考えなければなりません。
第1水準は移民対策。移民全部とは言いませんが、その一部が、マグレブだけではなくサハラ以南から、アフガニスタンからの移民も問題を起こしています。
第2水準は司法にあります。裁判官が下す量刑が常に最も軽いものなのです。人権派の諸団体やNGOからの影響を受けているのでしょう。

麻薬問題を取り上げても、ディーラーであれ中毒者であれ外国人とりわけ密入国者が多くの割合を占めているのに気付かされます。クラックの消費者、ディーラーの多数は外国人です。こうした不法滞在外国人は彼らの本国へ送還されるべきです。受刑者の大部分が外国人なのですからこうした人間を本国へ送還すれば病院や刑務所の混雑が大幅に改善されます。

Q:根本原因としての出生率を取り上げて下さい。女性一人の出生率がフランスでは2.1人に迄低下しています。アンケートによれば75%の若年世代が未来を「恐ろしい」と感じています。
M:若い人が未来に希望を抱けなくなってしまった。これが根本原因です。フランス人である事を誇らしいと感じたり、経済社会問題へのフランス流解決策を探したりができなくなってしまいました。治安問題も含めてフランスの直面する諸問題が改善されれば若い人も未来について違う考えを持つようになりますよ。

Q:環境問題では、環境のために死ねるか、フランスのために死ぬのか、という題の記事が最近出ていましたね。
M:若いうちは大義を掲げての行動に走りやすいのは当然だと思います。環境は全地球問題ですから当然大儀になりやすいでしょう。今どきそのために死ねるなどという大きな価値はそうそう見つかるものではありません。しかし問題の解決は通常の政治手続きによるべきでしょう。
(終わり)

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