Henryk M. Broder zu Gast bei der AfD-Fraktion!
ヘンリック・ブローダー氏 右派政党AfD 国会議員団での講演会
『ポリコレが民主主義を衰弱させる』
司会者による紹介:同氏は皮肉屋の評論家として良く知られたお方なので改めて紹介するまでもありません。会場がこれだけうまっているのがその証拠です。略歴を申し上げると、
ポーランドでのホロコーストを生き延びたユダヤ人家系のご出身。1958年以降ドイツにお住まい。左翼との闘争にうんざりして、サヨクではなく当時は存在していた旧来の左翼です、南アのCape Townに移住。一時期はイスラエルにも住んでいたとか。嬉しいことにドイツに帰国、当時よりもひどくサヨクがかってしまったドイツ社会に戻ってきてくれました。ニュース、討論などで左翼病の毒気に当てられたときなどブローダーの氏のコラムを読んで気力を回復した事も度々です。
限度を超えた平等要求、自由をはき違えた規律の欠如等々です。
ブローダー氏の持ち味であるユーモアと皮肉は芸術です。芸術である以上は武器でもあります。
ヘンリック・ブローダーが「ポリコレ」が民主主義を衰弱させると警鐘を鳴らす
HB:ご紹介頂いた通りに私は若いころ左翼でした。左翼にもいろいろあり、感じの良い左翼、理性的な左翼、普通の左翼などです。私など旧式左翼でしょう。なお当時と違い、今日では左翼と世間に認められることは決して恥かしいことではありません。
次に抗議しておきたいことは、私がマスメディア主流に逆らっていると言われますがそうではなく、私こそがメインストリームなのです。私はマージナルな人間ではありません。アウトサイダーではありません。朝は決まった時刻に起き、朝食を摂るといった通常の成り上がり小市民です。
性格について言えば、臆病で、怠け者、努力嫌いです。勇気などありません。市民としての勇気など無くて、ひどい出来事には目をつぶります。朝起きると今日は胃潰瘍の原因となる面会人は何人だったっけと勘定する男です。
しいて人と違う点を探せば、私のこだわりですが、汽車に乗るときは必ず一等車にするということでしょうか。
(中略)
衆議院で話をした事はありますが、政党の議員団を前にして話すのは初めてです。
私は環境問題で推奨されるような、暖房は控えめにそして水は無駄に使わないという教えを守ったことがありませんし、今後も守るつもりはありません。環境は常に変動して来ました。最近人類はモーゼにもキリストにもマホメットにもできなかった事ですが、気候変動のメカニズムを解明したそうです。
私は橋を架ける男です。社会の異なる意見を取り結ぶ人間です。私の希望は彩り豊かな寛大な社会を創造すること。出身や肌の色や宗教や男女の性別や性的趣向などによって差別されない社会です。
私は異なる意見の持ち主に対しては寛大な人間です。しかし異なる意見を許容しない人間集団に対しては寛大ではありません。自分の考えのみを基準とし、その考えに同調する追随者には天国を約束し、逆らう者には永遠の地獄で脅しをかけるやからのことです。
(中略)
ポリティカルコレクトネスは内容が定まっているわけではありません。ですから言わば空き箱と同じで、誹謗中傷と思ったり、社会に危険と判断したり、悪意があると認められたりしたあらゆる表現を断罪することができます。
ひどい一例はオランダのあるスーパーでの出来事です。自由と人権で名高いオランダの話ですよ!その店ではユダヤクッキーなる商品を販売していました。19世紀末にユダヤ人のパン屋が作ったレシピーで、バタークッキーの練り粉から作ります。
この名前にクレームがついて今ではダッチクッキーと改名し、中国にも輸出されているそうです。こういうのはポリティカルコレクトネスというより名称という文化遺産の剥奪だと私は思う。ドイツならユダヤクッキーは男性名詞だから性差別だ!女性を含むJudinen-Judecookieに改名しろと非難されたでしょう。
小話はさておいて、更にひどい話なのはケルン枢機卿マルクース氏の発言です。同氏はベルリンでの会議の際、「キリスト教ヨーロッパという呼び方はやめた方が良い。何故ならそれは排除の意識に基づくからだ」と言ったそうです。この発言より更にひどいのは誰も枢機卿発言に異議を唱えなかったことです。将来なにか問題がおきて非難されないようにと、予防的に頭を下げておく、といった姑息な教会内出世優先の意識です。
(中略)
私は同性愛者への偏見にも夫による家庭内暴力にも反対ですが、イスラムで行われる様な児童結婚にも反対します。両家にどんな宗教的背景が有ろうともです。
この国にはホロコースト否認罪と言うべき罪があり、ナチ犯罪否認発言は処罰の対象になります。気候変動を否認する発言にも同様に対処すべきだという先だってのSPD議員発言には驚かされました。私たちは気候変動そのものに疑義を唱えているわけではない。人間の引き起こした気候変動なるものが言われる様に甚大な影響力を持つほどのものかどうか不明な点が残ると言っているのです。
ホロコースト否認罪の次に気候変動否認罪が成立してはもう冗談です。
(後略)(終わり)
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