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ヘンリック・ブローダーがトルコ系ドイツ人は居住国へ忠誠を示すべきと訴える

HENRYK M. BRODER – “Deutsch-Türken leben offenbar auf einem anderen Planeten”

『トルコ系ドイツ人は他の惑星の居住民のように見える』

ヘンリック・ブローダー氏のヴェルト紙対談記事
同氏はユダヤ系ドイツ人でヴェルト紙常任コラムニスト。この対談は5年前のものです。

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「トルコ系ドイツ人は他の惑星の居住民のように見える」とヘンリック・ブローダーが語る

Q:ケルンで2万人ものトルコ系ドイツ人がエルドアントルコ大統領への忠誠を呼び掛けて日曜デモをするという事がありました。感想をお聞かせ下さい。
HB:若い人達ですから既に3世代をドイツで過したトルコ人ですし、ドイツ国籍所持者です。忠誠というのは呼びかけるものでもありません。驚くのは3世代も民主社会に住んでいながら反民主のエルドアン大統領に民主的な権利であるデモという手段で支持を表明した事です。デモ隊はドイツでの死刑制度復活も要求していました。私の理解を超える出来事でした。

Q:どう説明なさいますか?
HB:完璧な説明にはなりませんが………..。このトルコ人達は受入国ドイツの法よりも部族への忠誠心を表明したのです。ドイツに3代も住んでいたトルコ人ですよ。カブールやダマスカスから今やって来たばかりのイスラム教徒ではありません。身なりも良く作法もわきまえている、ドイツ語を流暢に話す、教育を受けた人達です。
どこか別の惑星の出来事で、その惑星にはドイツという名前が付いているといった感想を抱きました。
移民受け入れ側の私達は、どのようにすれば移民をドイツ社会に組み入れることができるかといつも努力しています。一方移民側にはどのようにすれば受け入れてもらえるかの努力が全くありません。

Q:私にもトルコ人の友人知人がいますが、彼等がよく言うのは、「私たちは3代にわたってドイツに住み教育を受けドイツ国籍も保有しています。でも私たちは同時にトルコ人でもあり続けたい」、とこう言うのです。

HB:内部論理が矛盾していますね。ドイツ社会に受け入れられたいという願望が先か、ドイツ社会から受け入れられていないという事実が先かの問題です。
ちなみにこの問題はイスラム教徒だけに出現するもので、ドイツ国内に居住するポーランド系やロシア系、更にアジア系の移民には現れません。居住国に対する忠誠心感情を持つべきです。
アメリカには数百万のポーランド系市民がいますが、彼らにはまず第一に自分が米国人だという意識があります。

Q:明快なお話でありがとうございました。
(終わり)

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