« Pour moi, la Russie a déjà gagné la guerre ! » – Le Zoom – Xavier Moreau – TVL
「私に言わせれば、ロシアは既に戦争に勝っている!」
Xavier Moreauは政治学者、評論家。ロシアが探究舞台で20数年来のモスクワ在住。夫人はロシア人。
フランスの右派インターネットチャンネル自由テレビ (TVL) のインタビューに、ロシア擁護の少数派議論を展開します。
クサヴィエ・モローがロシア擁護論を語る
Q:戦争の現況をどう見るのか、説明お願いします。
XM:ロシアが押しています。兵器、弾薬、補給品ともウクライナを圧倒し、ロシア国民の士気も高い。プーチン支持率は80%を超えています。そもそもこの戦争の原因はウクライナが独立国として存在する事に在ります。国家となるのに必要な文化、歴史、一体感(アイデンティティ)が無いのです。ウクライナが独立したのは1991年にソ連が解体したときですからごく最近のことです。
独立後はロシア系住民に対するウクライナ文化、ウクライナ語の強制などがあり両国関係は緊張していました。ウクライナが国家として自立することができないのであれば、ソ連型権威主義的政体の一部として生き残るほかありません。
ついでに申し上げれば、スターリンは書記長就任前、民族問題担当の人民委員を務めていました。そこで彼の出した判定は、ウクライナは独立させずロシアの一部として留まるという現実的なものでした。
XM:02/24のロシア軍ウクライナ侵攻のニュースを聞いたときは驚きました。プーチンはぎりぎり迄問題を考え抜き、開戦が避けられないものなら早い方が良いと考えたのでしょう。
Q:当初目標では首都キエフ陥落を目指す筈が、ウクライナ軍の抵抗が激しかったため東部進攻に切り替えた。つまりロシアは後退しているという話をよく聞きますが。
XM :違います。ロシアの目標はドンバス地方に於ける少数派ロシア系住民の保護です。またウクライナ軍事産業の廃止も求めています。ソ連解体時にウクライナはソ連兵器の40%を生産していました。飛行機のアントノフなど当時の名残が幾つか有ります。
ウクライナ軍の士気についても誤解があります。例えばメリトポール市からは戦闘をせずに撤退しています。南部のヘルソン市からも戦闘なしで撤退。おまけに兵員輸送用装甲車を放置したままでした。ドローンや携帯式対戦車誘導弾ジャベリンも残されていました。こういう映像がロシアのテレビには溢れているのです。
4月26日にはゼレンスキーは絶望していました。そしてロシアに対して条件をのむかたちで停戦を申し入れています。これに反対したのがNATOでした。応援する、兵器も提供する。勝てるのだから戦闘を続けるように、と言ってきたのです。
外的状況も悪くはありません。ロシア・ウクライナからの小麦がストップすれば困る国は多数出るでしょうし、石油やガスは中国・インドという巨大人口国が買い手として名乗りを上げています。
Q:モスクワのマクドナルドが閉店してお困りですか?
XM:あそこは高級店ということでビジネスや商談やデートに使われるところですから、私には被害は及んでいません。
(終わり)
コメント
ウクライナ東部のロシア系住民の保護をプーチンは長年主張してきたが、それに対して
ウクライナのゼレンスキー政権は一度も何も答えようとしなかったが、
ロシアのウクライナに対する軍事進攻以降は寝ても覚めてもアメリカとNATOの武器援助を叫んでいる。
ロシアの軍事進攻を止める方法あったはずだ。
ドネツク・ルガンスク州のロシア系住民の教育改革である。
彼らにロシア語教育を許すことであった。
彼らがロシアの文化の中で生きていくことを支援することである。
日本の大手テレビは未だにロシア系住民の報道をしない。
これは日本の朝鮮系住民に対する日本の政治と酷似している。
プーチンが本当にこだわっているのはロシアの文化と伝統であることが分かっているのであれば
この戦争は起こってはいない。
ゼレンスキー政権はは東部のロシア系住民に親しみを持っていないがEUとかNATOに親しみを持つウクライナ人だろう。それではネオナチと呼ばれても仕方あるまい。
プーチンの精神的な軌跡はロシアの文化と伝統にこだわろうとする一人のロシア人の心の傾きである。そしてそれを多くのロシア人が支持している。
ロシア正教が彼らを支えているのは当然である。
プーチンはロシアの指導者である。