スポンサーリンク

ドイツは戦後を生き延びるために伝統を捨てた!


Veteranen von 1945 – Unser Totengedenken
1945年の戦友たち – 我らの戦没者追悼
(ドイツ語の知識がなくとも、製作者の訴えたいことは分かります。短い動画ですから、ぜひ元サイトを御覧下さい)

※動画内容の補足
・この老人シュライバーさんの読んでいるのは年金支給額変更の通知です。今までは月額457.54 ユーロ、今後は 459.31 ユーロになると書かれています。
・シュライバーさんのお参りしているお墓の墓碑銘
「1914 – 1918 年、並びに 1939 – 1945年戦役に於いて戦死した私の息子たち、及び今ここに眠る1945年4〜5月にこの地に命を置いたまま立ち去らざるを得なかっ兵士諸君を追悼します。」

先の大戦で戦没したドイツ軍将兵は今日に至るまで全く追悼されていません。これは日本に靖国神社があるのとは大きな違いです。シュタウフェンベルク大佐などヒトラー暗殺を企てたごく少数の例外を除き、そうでした。

ナチ党員で編成されたSS部隊とちがい、プロシャ陸軍の伝統を引く国防軍 Wehrmacht は徴兵制による普通の軍隊ですからナチズムとは一応は無関係の存在でした。この国防軍に召集され祖国防衛の任について頑強に戦い、故郷の家族を懐いながら戦死していった数百万の若者の霊が全く祀られていません。これでは浮かばれないというもので、恨みこもって幽霊となって出てきてもおかしくありません。

国民の間にも戦没者追悼など時代錯誤、考えたこともない、といった風潮が強く、西尾幹二氏が語っていたように、ドイツは戦後を生き延びるために伝統を捨てたのです。僅かに右派言論人ユルゲン・エルゼサー Jürgen Elsäßer の主催するコンパクトTVで2回ほど番組を見たのが全てです。

この映像作品の出来不出来は問いません。批判精神に誇りを持つ、実際はこき下ろすのが好きなだけなのですが、今の若いドイツ人なら先ず鼻で笑って「Ramsch くず 」と言いかねないお涙映像かも知れませんが、死んでいった人の事を悼む心の持ち主が、未だ右派陣営にはいることにホッとしたのが見終えての感想でした。
(文責 F)

⇒ 記事一覧(更新日順)へ

⇒ 記事一覧(カテゴリー別)へ

⇒ tag一覧へ

下記バナーを1日1回クリック頂ければ記事作成の励みになります!
↓ ↓ ↓ 

にほんブログ村 政治ブログ 保守へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました