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「日本はシナを打ち破れるだろうか?」とフランスのサイトが日本の目覚めを報道


Le Japon peut-il vaincre la Chine ? 日本はシナを打ち破れるだろうか?

l’empire contre attaque(帝国は攻撃に対抗する)
フランス語版インターネットサイト「テラベールム」 (Terra Bellum) に今年8月に掲載された記事です。Terra Bellumは戦場という意味です。
歴史地政学サイトと名乗るだけに歴史好きで、アレクサンダー大王とか普仏戦争スダン攻防戦とかいった歴史上の戦闘場面の分析をよくしています。
前回リリースした東アジア特集の1回目『シナ』が好評でしたので第二回目の『日本』編を作成したようです。

日本を見る目は好意的で、
(1)日本は西洋と共通の価値観を持つ同盟国である
(2)シナとのライバル関係は不可避である
(3)遠い将来にはアメリカと又ぶつかりあう事になるかも知れない
この三つを基本にしています。

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日本という巨人が目を覚ましつつあるとフランスの歴史・地政学サイトが紹介

日本はその重要性に比べてフランスでは紹介されることが少ないのです。これは日本と並んで東アジアの二大強国であるシナが事細かに報道され分析されているに比べて大きな違いです。両国は経済面でも軍事面でも東亜を束ねる力量を持っています。
従来の日本軽視はしかしフランス側にだけ責任があるのではなく自分の思うことを主張しようとしない日本にも半分の責任がありました。
「アメリカの家来」「第七艦隊にとっての不沈空母」などといった皮肉っぽい言い回しで日本を描く記事が多かったのですが、3年前に安倍総理が安保法制を改正してから、フランスの対日認識に変化が見られる様になりました。
シナへの対抗軸として取り上げられる機会が増えたわけで、或る意味シナのお蔭とも言えるわけです。

現在シナと日本は軍事面でも非軍事面でも東亜の指導権を争っていて、それを米国が注意深く観察しているというのが基本構図です。日本については複雑で、アメリカと共通の利害を分かち合う同盟国でありつつ、しかし同時に長い長い目で見ればこの地域においてアメリカと主導権を争う潜在的ライバルでもあります。ですから日本の対米政策は細やかな配慮を加えたものであらざるを得ません。安倍晋三総理は21世紀に入ってから勢いを増している保守勢力のバックアップに支えられて、日本の国際舞台再登場を、100年前に日本はもう登場していたのをお忘れなく、上手にマネージしています。社会と歴史伝統の安定性、強靭性、保守的性格といった他国では得難い長所を持っている国ですからいつまでも米国の保護領であり続ける訳がありません。

一方シナは日本の失われた20年を利用して大きな飛躍を遂げたものの、このところ隠されていたマイナス面が明らかにしたように多くの欠陥をかかえています。不動産バブル問題、コロナ対策問題、アメリカ技術盗用問題などなどです。
日本が失われた10年と言う低成長に喘いでいた時代、シナは低付加価値製品の製造拠点をベトナムなどに移して自国では高付加価値製品に生産を切り替えるという作業を始めました。ちょうどかつての日本と同じコースをシナが辿ろうとしています。
当時の日本よりも条件が悪いのは個人の負債が収入の108%にもなっていることです。これは現在フランスでの98%よりもひどい。更に経済の輸出依存度が高いため、世界景気の動向に左右され易いという不利な点もあります。

目を覚ましつつある巨人日本はいずれは東亜の国際舞台で大きな役割を、たとえ米国が嫌がっても、果たしていくことになるでしょう。その意味でウクライナ戦争は大きな転換点と言えます。21世紀になっても国家間の戦争が起こりうる事を日本は再認識したのですから。
(終わり)

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